[2005年04月04日]

Greetings from Washington, DC

大出  隆  49年度卒

  すっかりご無沙汰してしまい申し訳ありません。当地ワシントンDCに赴任して、早くも1年半が過ぎました。この間に、深秋会ホームページがスタートしたということは、とても素晴らしいことと感激しております。(それにしては、投稿が遅いと言われそうですが)
  海外駐在の経験は2度目ですが、米国は初めてのこと。最初は1988 年から3年間、ベルギーのブリュッセルに勤務し、当時のEC(今のEU)委員会のモニタリングをしました。その経験から、今度はワシントンのモニタリングをしろと言われた訳ですが、欧州と米国の社会、政治構造の違いからくる様々なシステムや流儀の違いに、全く以前の経験が役に立たないことを悟るまでに、そう長い時間はかかりませんでした。
  一番の違いは、この国は大統領と議会がせめぎあうパワーが政治の源になっているということです。そこに多くのロビーストが関与し、IBMやGEといった大企業は社内に20数名の登録ロビーストを抱えており、大統領ですら議会へのロビーをかけるのです。従�、ワシントンには石を投げればあたるほどにロビーストがいます。(今のEUは良く知りませんが、15年前のブリュッセルでは、ロビー活動はそれほど盛んではありませんでした。)ロビーストの大半は弁護士です。そもそも米国には弁護士が多くいることが知られています。ブッシュ大統領が43代目の大統領ですが、この内、何と24人が弁護士なのです。馴染みのあるところでは、トーマス・ジェファーソン(3代)、エイブラハム・リンカーン(16代)、フランクリン・ルーズベルト(32代)、リチャード・ニクソン(37代)、ジェラルド・フォード(38代)、そしてビル・クリントン(42代)です。クリントンの奥さん、ヒラリーさんも弁護士ですので、ひょっとすると、2008年の大統領選挙ではヒラリー・クリントンが25人目の弁護士出身の44代大統領になるかもしれません。(実際、今年2月に行なわれたUSA Today/CNN/Gallup共同世論調査では、民主党員の40%は次期大統領候補としてヒラリー・クリントンをあげています。次が昨年の大統領選で敗れたジョン・ケリーの25%)
  昨年が日米修好条約150周年記念の年でした。アメリカとはペリー来航以来150年の付き合いがあり、政治にしろ、経済にしろ、文化にしろ、科学技術の分野にしろ、日本はアメリカから多大な影響を受けてきたわけです。然し、それにしては私自身、ここに住んでみてアメリカのことを知らないことが良く分かってきました。アメリカ通の靖政先生の教え子としては恥ずかしい次第ですが、“60の手習い”のつもりで頑張ります。(注:未だ50代です)
  靖政ゼミの集まりには中々出れそうにありませんが、こうしたホームページを通して、皆さんの近況報告を聞けるのを楽しみにしております。ワシントンDCにお越しの節は是非ともご連絡下さい。
                                                       

投稿者 m-staff : 2005年04月04日 22:52

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