[2005年04月29日]
俳句(2005-04-29)
若鮎の二手になりて上りけり
正岡子規(1867~1902)
今日はみどりの日。昭和天皇を偲んで、それまで祝日であった天皇誕生日をそのまま祝日として残した日です。
若鮎が春の季語。「鮎」は夏、「下り鮎」は秋の季語。
鮎は晩秋に産卵し、落ち鮎となって一生を終わります。川で孵化した稚魚は、一度海に下って育ち、若鮎と呼ばれるようになると、群をつくって母なる川を遡上します。
この句によまれた光景は、川の合流点にまでたどりついた鮎の群が、二手に別れてさらに上流に上ってゆく様子を、鮎の活発な性質を見事に捕らえている上に、最後の「けり」ですっぱり切って見せた作者の心意気の素晴らしさに打たれます。
写生句はこのようにして作るという、原点のような作品です。
作者まさおか・しきの紹介は、1月20日を参照。
(出典:「俳句歳時記」角川文庫、1996年刊)
投稿者 m-staff : 2005年04月29日 08:19
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