[2005年06月05日]
俳句(2005-06-05)
わけ入つても分けいつても青い山
種田山頭火(1882~1940)
1926年、山頭火45歳の作品。自選句集「草木塔」の冒頭の句です。
句の前書きに「大正15年4月、解くすべもない惑ひを背負うて、行乞流転の旅に出た」とあります。曹洞宗の僧であった山頭火は、熊本県鹿本郡植木町の瑞泉寺味取(みどり)観音の堂守を1年余りで捨てて、托鉢の旅に出ます。
この句は何といっても歩いている、動いている山頭火の人間そのものが見えるところにあります。青い山は、山と一体になった彼自身であると思います。45歳はもちろん中年ですが、気分は青年のような「放浪者」山頭火の偽らざる心がわたしを打ちます。
作者たねだ・さんとうかの紹介は、2月20日を参照。
(出典:上田都史「井泉水・方哉・山頭火」永田書房、1976年刊)
投稿者 m-staff : 2005年06月05日 08:15
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