[2005年06月27日]

俳句(2005-06-27)

夏草に汽缶車の車輪来て止る

山口誓子(1901~94)

夏草が夏の季語。夏草は、夏の繁る草全体をいいます。1933年作、「大阪駅構内」の連作の一つです。大阪駅の引込み線に機関車が来て止った様子を表わし、線路のそばには夏草が生い茂っていて、それに車輪が触れんばかりになっています。機関車が止ったといわずに「機関車の車輪」が来て止ったといったことに作者の感性が生々しく出ています。蒸気を吐く音が聞こえてきそうです。大阪駅の周辺は当時と比べて大きく様変わりしています。
待ち合わせに良く使う、東京・新橋駅の駅頭広場には、SL「C11 292号」が人待ち顔に飾られています。
・作者の紹介は1月24日参照。
(出典:「俳句歳時記」角川文庫、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2005年06月27日 09:48

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