[2005年08月24日]
俳句(2005-08-24)
草ひばり悲流離悲流離と鳴きつるよ
安住 敦(1907~88)
草雲雀(くさひばり)が秋の季語。
フィリリリリと小さな鈴を細かく震わしたような澄んだ声で、草の間で鳴きます。蟋蟀(こおろぎ)の仲間で、体長は2センチにも足りない小さな昆虫です。関西地方では、朝鈴(あさすず)と呼んでいますが、草雲雀などという紛らわしい名前よりも朝鈴の方がロマンがありますね。
この虫の鳴き声を漢字の造語で「悲流離悲流離」と表現したことがこの句の全てといってもいいでしょう。なんともこの虫の鳴き声は悲しくもあり、人の心を打ちますからね。
・作者の紹介は、2月29日を参照。
(出典:「俳句歳時記」角川文庫、1996年刊)
投稿者 m-staff : 2005年08月24日 06:33
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