[2005年10月19日]

俳句(2005-10-19)

雨のこるべつたら市の薄れ月

水原秋櫻子(1892〜1981)

べったら市が秋の季語。
今日と明日は、東京日本橋のべったら市です。べったら市は江戸時代の中期から、宝田恵比寿(たからだえびす)神社の門前で、10月20日の恵比寿講(商家で恵比寿さんを祭り、親戚や知人を招いて祝う)にお供えするために、前日の19日に市が立ち、魚や野菜が売られるようになったのが始まりです。そこで浅漬けのべったら漬がよく売れたところから「べったら市」と呼ばれるようになりました。
1971年から24年にわたり、近くの会社に勤務していた関係からこの祭には特別な想いがあります。あめと麹で漬けた大根の何ともいえない臭いが鼻に残っています。
この句は、祭のにぎわいとは反対に、べったら市には雨がつきもので、月も薄れて、やがてこの祭が終わったら冬になるという感じをよくとらえています。
・作者みずはら・しゅうおうしの紹介は、1月17日を参��。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2005年10月19日 07:25

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