[2005年11月10日]

俳句(2005-11-10)

千鳥も老いも夜明けの素足九十九里

古沢太穂

千鳥が冬の季語。磯千鳥、浜千鳥、川千鳥、夕千鳥、小夜千鳥、群千鳥、友千鳥、遠千鳥などたくさんの季語があります。
千鳥には、夏鳥、冬鳥、春秋の二季節本土を通過するものもあり、それに留鳥もあります。千鳥は嘴が短くて小さく、背は青黒く腹は白い。古くから詩歌に取り上げられていますが、鳴き声を哀れとして、冬のものとされてきました。両足を打ち交えて歩くことを「千鳥足」といいます。
この句は、作者が千葉県の九十九里に出かけたときに詠われました。
作者が夜明けに海岸を素足で散歩しているときに千鳥を見つけ、お互いに寒風のなかでよろよろと生きているなあ、と嘆息している様子がうかがえます。「夜明けの素足」がいいですね。
・作者ふるさわ・たいほの紹介は、9月4日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」巴書林、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2005年11月10日 07:16

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/1325