[2005年12月03日]

俳句(2005-12-03)

木の葉ふりやまずいそぐなよいそぐなよ

加藤楸邨(1905〜93)

今日は秩父夜祭です。そして、「深秋会・冬の集い」を池袋で開催します。
木の葉が冬の季語。木の葉雨、木の葉散るも季語です。
この句は、1948年刊行の句集「起伏」に所収されており、作者43歳の作品です。40代の男盛りを病気の中で過ごしていて、相当のあせりの中で作られたと思われます。同じ頃に「野哭」「砂漠の鶴」などがあり、戦後の俳句の世界に俳人楸邨が大きく立ち上がったときです。そのような状況の中で、自らの心を抑えなだめるように決してあせってはならないと自戒しています。
木の葉は季節が来れば枯れて、時が来れば葉を落とします。そのような運命にあらがうことなく、じっと回復のときを待とうよと、病む人間の悲しい心が響いてきます。
・作者かとう・しゅうそんの紹介は、1月22日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記」雄山閣、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2005年12月03日 07:25

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