[2006年02月06日]

俳句(2006-02-06)

夕暮は雲に埋まり春祭

廣瀬直人

春祭が春の季語。
春に行われる祭の総称。これから南から北へ各地で開かれます。厳しい冬が終わった解放感からか「春祭り」には、どこかしらなつかしい響きがあります。日本各地の春の祭の多くは、豊作を願って行われます。
この句のように、春の日の夕方に茜色に染まった雲が空を一杯に埋めています。その様子は、今年の穀物の実りを約束しているようで、祭に参加している人々の繁栄を予感させてくれます。
作者ひろせ・なおとは、1929年山梨県生れ、大学卒業後、高校教師を務めます。戦後、飯田蛇笏の「雲母」に入会し、1993年に「白露」を創刊主宰します。一貫して自然と生活の風物を主題にしています。
(出典:「俳句歳時記」角川文庫、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2006年02月06日 08:23

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