[2006年06月22日]

俳句(2006-06-22)

蛾のほかは遠き山の灯青網戸

桂 樟蹊子(1903〜93)

網戸が夏の季語。網障子も同意の季語です。「蛾」は夏の季語ですが、ここでは網戸をとりました。
網戸の「青」が鮮烈です。ありのままを映した写生句ですが、情景を素直に受け入れることができます。作者は、きっとつくねんと手すりでもつかまりながら、宿から遠くの山の灯を見ているのでしょうね。
作者かつら・しょうけいしは、京都市生れ、俳句は戦前、水原秋櫻子に師事し、京都馬酔木会を作ります。戦後は「学苑」のちに改題して、「霜林」を主宰しました。
(出典:「合本俳句歳時記第三版」角川書店、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2006年06月22日 05:22

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