[2006年10月04日]

俳句(2006-10-04)

身に入むや亡き妻の櫛を閨に踏む

与謝蕪村(1716〜83)

身に入(し)むが秋の季語。
意味は、染みるほど、濡れ通るほど、身に深く感じることを言います。秋の季感にぴったりですね。
作者は、亡くなった妻の櫛を閨(ねや)で踏んでしまった、ああどうしよう、やるせないなあと感じています。一本の櫛でどのような夫婦関係であったかよくわかります。
そういえば、わたしも亡くなって16年経つ父の櫛を大事に仕舞っております。時々取り出しては、ああもしてやればよかった、こうもしてやればよかったなどと偲んでいます。
作者よさ・ぶそんの紹介は、2005年2月19日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2006年10月04日 05:31

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/1669