[2006年10月28日]

俳句(2006-10-28)

追い越しし少年見えず秋の暮

永田耕衣(1900~98)

秋の暮れが秋の季語。秋の夕暮、秋の夕べも同意の季語です。
作者は、秋の暮で多くの句を作りました。この句は、1979(昭和54)年刊行の「物質」に所収されています。
秋の暮れは、老人のため息、少年は元気に追い越して行ったけれども、君も直ぐに人生にため息をつくようになりますよ、といっているように見えます。
今ここに居る人寂し秋の暮       耕衣
今ここに居ぬ人寂し秋の暮
上の2つの句は、1975(昭和50)年刊行の句集「冷位」より。居ても居なくても同じ、という作者の心境に至るにはどうしたらよいのでしょうか。禅的世界ですね。
作者ながた・こういの紹介は、2005年2月25日を参照。
(出典:「集成・昭和の俳句」小学館、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2006年10月28日 08:28

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