[2006年11月05日]

俳句(2006-11-05)

絵馬焚いて灰納めたり草紅葉

吉田冬葉(1892〜1956)

草紅葉(くさもみじ)が秋の季語。草の錦、草の色、草の色づくも同意の季語です。
霜が降り始めたころの、晩秋の冷え冷えとした空気を感じさせます。おとぎりそう、おかとらのお、とうだいぐさなどが美しいといわれています。わたしにとっては、判別しづらい草の名です。
祈願をする絵馬は、古来多くの人にしたしまれています。この句では、その絵馬を燃やしてあとの灰を神社に納めていると、その傍らには草紅葉が地味に目立たなく見つけることができたと詠っています。
作者よしだ・とうようは、岐阜県苗木町の生れ、名古屋で陶器の職人として働いている頃に俳句に親しみます。のちに上京して、大須賀乙字に師事し、乙字が亡くなった後には、「獺祭(だっさい)」を創刊主宰します。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2006年11月05日 06:08

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