[2006年11月23日]

俳句(2006-11-23)

アルミ貨ほど身軽し勤労感謝の日

香西照雄(1917〜87)

勤労感謝の日が冬の季語。
この日は、もともとは新嘗祭(にいなめさい)といって、その年にできた穀物を感謝する日でした。1948年から「勤労を尊び、生産を祝い、国民が感謝する日」になりました。
さて、現在では「働く」という意味合いが大きく変わったように思います。この句のように、まるで1円貨のアルミニュウムの如く軽くなったようですね。物は巷に氾濫し、福祉のまだらな充実によって、働かなくても食べてゆける一部の皆さんを背負いながら、多くの労働者は苦闘して��ます。
作者こうざい・てるおは、香川県の生れ、大学生の頃から中村草田男に師事し、1946年の「萬緑」創刊時より参加します。草田男直系の弟子として俳句を作り、草田男亡き後は選者になりました。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2006年11月23日 05:39

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