[2006年11月24日]

俳句(2006-11-24)

柿落葉地に任せて美しき

滝井孝作(1894〜1984)

柿落葉が冬の季語。
わたしの住んでいる横須賀・一騎塚の丘の柿の木を見ていると、枝にあるときの葉にはとりわけ目立つほどの紅葉ではありませんでしたが、地に落ちた葉は驚くほど色鮮やかです。傷や穴の多い柿の葉がひょいひょいと少しずつ落ちる様子に、これから訪れる冬の厳しさを思い、わびしくなりますね。
この句は、そのような情景を「地に任(まか)せて美しき」と見事に取り込んでいます。作者は小説家で飛騨高山の生れです。
作者たきい・こうさくの紹介は、2005年4月27日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2006年11月24日 05:48

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