[2006年12月09日]

俳句(2006-12-09)

母の忌や朽葉濡れゐる樹のまはり

堀口星眠

朽葉(くちば)が冬の季語。
この言葉はこの頃あまり使われていませんが、古代染色に朽葉色というのがあります。一般に、木の葉が地に落ちて、雨や雪にさらされて、時間を経て朽ちたものをいいます。山や林の中に入ると、落ち葉が堆積してふかふかの絨毯のようになっており、朽葉の匂いが鼻をつきます。何といえず嬉しくなります。朽葉の色は、黄色に赤みをおびた渋い色です。
お母さんの忌日に、林の中を散歩していたら、樹木の下に朽葉が濡れて積み重なっていたのを見て、作者は母の恩を一気に思い出しています。
作者ほりぐち・せいみんの紹介は、2005年8月27日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)
・明日10日の「田中靖政先生を偲ぶ会」の参加者は、101名になりました。天気もよさそうです。

投稿者 m-staff : 2006年12月09日 05:49

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