[2006年12月11日]

俳句(2006-12-11)

冬空の鋼色なす切通し

大野林火(1904〜82)

冬空が冬の季語。冬天、寒天、寒空、凍空、幽天も同意の季語です。
ベランダから毎日空を見上げています。冬の空の雲の動きが千変万化して、楽しんでいます。
この句を見て、直ぐに11月の鎌倉吟行での切通しを思い出しました。切通しは、山や丘を切り開いた通路で、その昔、平家と源氏の戦いは、この切通しで行われました。鋼色(はがねいろ)が槍や刀の光に見えます。切通しから見る冬空は鋼色をしています。
まるで合戦の音が聞えてきそうな凝縮された句ですね。今でも切通しは、車の進入禁止で、歩いて行かねばなりません。花も草も樹木も何があったかをきっと見ています。そこに風情を感じます。
作者おおの・りんかの紹介は、2005年6月13日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記」雄山閣、2003年刊)
・昨日の「田中靖政先生を偲ぶ会」は多くの参加者を得て、盛大に執り行われました。�備をしていただいた皆様、感謝いたします。
先生もきっと天国でお喜びでしょう。

投稿者 m-staff : 2006年12月11日 06:59

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