[2006年12月26日]

俳句(2006-12-26)

宴果てぬ猩々木の緋に疲れ

文挟夫佐恵

猩々木(しょうじょうぼく)が冬の季語。ポインセチアといえばおわかりでしょう。クリスマスフラワーも同意の季語です。
この句の「宴」は、クリスマスの宴のことです。早いところでは、11月からクリスマスツリーを飾って、お客を呼び込むデパートがあります。そして、ジングルベルを筆頭に様々のクリスマスソングが街中を騒々しくかき立てて商戦真っ盛りという感じになります。
苦々しく思うのはわたしだけではないでしょう。
このようなときに、造花の色のような緋色のポインセチアに、作者は疲れを感じています。気の毒なのは花のほうですね。
作者ふばさみ・ふさえは、1914年東京・新宿の生れ、俳句は田村千香女の俳号で戦前にスタート、飯田蛇笏の「雲母」に参加。後に、石原八束が中心の文章会に参加し、「秋」創刊時に同人になり、継承主宰しています。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2006年12月26日 06:46

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