[2006年12月29日]

俳句(2006-12-29)

人情は古暦棄つる如くなり

佐藤紅緑(1874~1949)

古暦が冬の季語。暦果つ、暦の果て、暦の終、暦の末なども同意の季語です。
わたしは、企業がお歳暮に社名入りのカレンダーを配る担当者であったことがあります。毎年、どのようなカレンダーを作るかが楽しみでした。印刷の都合上、8月には図柄をきめて、発注しなければなりません。通例は、表紙を入れて7枚綴りの世界名画集や、ミッシェル・ドラクロワ、平山郁夫の作品を制作しました。
この句の作者が登場する面白い小説を読みました。佐藤愛子の「血脈」上、中、下3巻、文芸春秋社、2001年刊です。明治・大正・昭和・平成の一代家族絵巻で、笑いあり、涙あり、抱腹絶倒、一気に読めます。今年もわたしは濫読でしたが、この作品で人生ピンからキリまで、それが浮世というものだ、と教えられました。
作者さとう・こうろくは、青森県弘前市の生れ、小説家。サトーハチロー、佐藤愛子の父。本名は洽六(こうろく)。新聞記者になり、日本派の俳句・脚本・小説を発表し、大衆小説。少年小説で一世風靡しました。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2006年12月29日 05:24

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