[2006年12月31日]

俳句(2006-12-31)

野ざらしの新車鈍色年越せり

榊原風伯

年越しが冬の季語。大年越し、年移るも同意の季語です。
この句は、大晦日から新年を迎える戸外の状況をまとめたものです。新車販売会場に展示されている「クルマ社会」の主人公である新車も鈍色(にびいろ)に光り、野ざらしで年を越しています。世界の自動車生産の頂点にある日本の企業もこれからはよその国に追われ、坂道を下る予感がします。車やコンピュータに人間が振り回されるのはいい加減止めたらどうでしょうか。年を越すにあたり、そんな気持ちがしています。
今年も「日めくり俳句」をご覧頂き、誠に有難うございます。
これでちょうど2年を経過しました。この間、いろんなことがありましたね。8月には、深秋会の主である田中靖政先生がお亡くなりになり、深秋会は幕を引きましたが、唯一このブログだけは継続することになりました。
来年も皆さんにとってよい年でありますように。横須賀の空から祈っております。
(出典:炎環「新季語選」紅書房、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2006年12月31日 03:27

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