[2007年01月26日]

俳句(2007-01-26)

冬木の芽水にひかりの戻りけり

角川照子(1928~2004)

冬木の芽が冬の季語。冬芽も同意の季語です。
自然の循環は目に見えぬ形で用意されています。
冬は葉を落として枯木になる木々ですが、春になって芽を出す用意は、おおむね秋の間に準備されて冬を越します。これを冬芽といいます。冬芽は寒い冬に堪えられるように、すべて鱗片でくるまれています。木々が落葉してから目立ってきます。
この句は、厳寒の中で、春を待つ人の想いが伝わってきます。
角川源義にも次の句があります。
冬木の芽光をまとひ扉をひらく    源義
扉は、「と」と詠みます。
作者かどかわ・てるこは、東京生れ、角川書店創立者角川源義夫人、角川春樹、角川歴彦、辺見じゅんの母。俳誌「河」主宰。現在は春樹が主宰。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年01月26日 05:49

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