[2007年02月06日]

俳句(2007-02-06)

春寒し一朶の海苔は流れ行く

前田普羅(1884~1954)

春寒しが春の季語。春寒(はるさむ、しゅんかん)、寒き春、料峭(りょうしょう)も同意の季語です。
料峭は、春風(東風)の肌にうすら寒く感じる様子をいいます。
この句では海苔粗朶(のりそだ)についた海苔がひとかたまり、流れて行く様子を「春寒し」で表わしました。流れ海苔を生業にしているところもあるようです。早春の季節感と情景のわびしさが伝わってきます。
相模湾に面した近くの富浦公園にある海苔粗朶には、幾重にも粗朶が設置されていて、漁師のボートがときどき見回りをしています。その向こうの富士山を見ることができますし、ときに江ノ島を遠望したこともあります。
作者まえだ・ふらの紹介は、2005年2月5日を参照。
(出典:山本健吉「句歌歳時記」、新潮社、1986年刊)
・「建設中の慰霊碑の下敷きに、村議が死亡…東京・三宅村」読売新聞オンライン。
立春の4日、三宅島の友人・浅沼功一郎さんが不慮の事故で亡くなりました。享年69歳。帰島して2年、火山ガスの中、復興の最前線で活躍中でした。無念、合掌。

投稿者 m-staff : 2007年02月06日 05:03

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