[2007年02月13日]

俳句(2007-02-13)

猫柳四五歩離れて暮れてをり

高野素十(1893~1976)

猫柳が春の季語。川柳、えのころやなぎも同意の季語です。
ヤナギ科の落葉低木。川べりなど水辺に野生するヤナギの一種です。わが国に自生するヤナギの仲間では最も早く開花します。雪解けの2~3月ごろに葉に先立って柔らかいビロードのような白い毛に包まれた花穂(かすい)をつけます。これが猫の尾、子猫を思わせるので猫ヤナギと呼ばれるようになりました。北海道では、春のなるけ足音として親しみました。
「四五歩」離れたところにある、猫ヤナギが早春の夕暮の川辺で
ひそとかたまって咲いています。事物と作者の距離感を「四五歩」で表わしていて、うまい作品です。
作者たかの・すじゅうの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:「集成・昭和の俳句」小学館、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2007年02月13日 07:19

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