[2007年02月15日]

俳句(2007-02-15)

赤き木瓜揺れをはり我揺れゐたり

加藤楸邨(1905~93)

赤き木瓜(ぼけ)が春の季語。花木瓜、緋木瓜、白木瓜、更紗(さらさ)木瓜も同意の季語です。
木瓜は中国が原産、江戸時代に渡来。先日の「三浦一族ゆかりの寺院・仏像めぐり」で衣笠城址を歩いているときに見かけました。いつもは3~4月頃に咲くのですが、今年はもう咲いています。
高さは1.5メートルぐらいで枝にとげがあり、葉に先立って赤や白の五弁花が枝の上にかたまっています。色は、紅、淡い紅、白色などのほかに、白地に紅のさした更紗木瓜もあります。実の切り口が瓜に似ていることから、漢名を木瓜(もっか)といい、ボケの名前はそこから来ました。
この句では、風で赤いぼけが揺れ終わったにもかかわらず、わたしの心の揺れは続いていると詠っています。いったい何に悩んでいるのでしょうね。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2007年02月15日 05:55

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