[2007年02月16日]

俳句(2007-02-16)

旅淋し薺咲く田の涯しらず

阿波野青畝(1899~1992)

薺(なずな)咲くが春の季語。花薺、三味線草、ぺんぺん草も同意の季語です。
アブラナ科の二年草。田んぼや路傍に生え、どこででも見られことからぺんぺん草の名があります。実が三角の三味線の撥(ばち)の形をしていることから三味線草ともいいます。ひっそりと咲いている姿は目に留まると心惹かれる風情がありますね。雑草の代表のような花ですが可憐な姿に打たれます。
この句では、わたしは散歩の道すがらよく薺を見かけますが、旅をしていると淋(さび)しさに田んぼの涯(はて)ここはどこかしらと不安になる作者の孤独感が伝わってきます。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年02月16日 04:15

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