[2007年02月17日]

俳句(2007-02-17)

みこまれて癌と暮しぬ草萌ゆる

石川桂郎(1909~75)

草萌えるが春の季語。萌え、下萌え、草青む、畦青む、土手青むも同意の季語です。
冬枯れの大地から草の芽が萌え出す早春のころのことをいいます。ちょうど今頃の季節です。それにしても暖かですね。草萌ゆるは、春になったという気持ちを表わす季語です。
この句は、そのような萌えるような早春の気持ちに反して、病に打ちひしがれる心を作者はあっけらかんと句にまとめています。癌に見込まれるなどという表現をせざるをえない作者の心中に打たれるものがあります。
作者いしかわ・けいろうの紹介は、2006年2月8日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・昨日は、清水哲男編集長による月刊「俳句界」4月号(3月25日発売予定)特集「団塊の世代に贈る俳句への招待状」座談会「われら晩稲(おくて)派(仮題)」に参加しました。50代以降に俳句をはじめた皆さんが談論風発、素敵な2時間でした。出来上がりをお楽しみに。

投稿者 m-staff : 2007年02月17日 07:21

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