[2007年02月18日]

俳句(2007-02-18)

馬の眼に旧正月の泪かな

佐川広治

今日は陰暦の旧元日。旧正も同意の季語です。
明治5年に太陽暦が採用されましたが、農村や漁村では太陰暦を捨てきれずに、旧正月あるいは月遅れの正月をしているところもあります。
また、中国では、春節(しゅんせつ)といい、1年で最も重要な祭日です。それに加えて、台湾・韓国・香港・シンガポール・マレーシアも旧正月を祝います。
この句は、いったい何を言いたいのでしょうか。馬を飼っておられる農家にとって、旧正月を迎える「馬の涙」は、馬肉にされることもなくまた年を越せたなとか、人間の役に立てると馬が感じることを句にしたのではないでしょうか。不思議な取り合わせの句ですが、響くものがあります。
作者さがわ・ひろじは、1939年秋田県生れ、俳句は角川源義に師事し、俳誌「河」の編集長、角川春樹の「俳句現代」の編集長を歴任しました。
(出典:「合本俳句歳時記・第三版」角川書店、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2007年02月18日 06:06

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/1812