[2007年02月22日]

俳句(2007-02-22)

朝酒にしてやきのりの余寒なれ

小沢碧童(1881~1941)

余寒(よかん)が春の季語。残寒、残る寒さ、余寒きびし、余寒空なども同意に季語です。
朝酒を飲んだときの焼き海苔に、ぴりりと余寒を感じたといううれしい句です。余寒というのは、立春以降のまだ残っている寒さのことです。冴え返るほどは厳しくありませんが、春に重点を置く春寒と比べると重点は寒さのほうにあります。ちょうど2月20日の天気がそれに当たります。朝から寒く、午後には雨になりました。
作者おざわ・へきどうは、東京・日本橋の生れ、生家はお魚問屋。
俳句は、河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)に師事し、根岸の自宅をその俳句道場に提供したという逸話が残っています。芥川龍之介や滝井孝作の小説にモデルで登場しています。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年02月22日 06:59

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