[2007年03月07日]

俳句(2007-03-07)

青芝に犬の舌桃色に垂れ

池内友次郎(1906~91)

青芝が春の季語。若芝、春の芝、芝萌ゆる、芝の芽、芝青むなども同意の季語です。
冬の間に枯れていた芝生がいつしか芽を出して萌えてきています。
散歩の道の芝生も萌え出て青み若々しい感じがします。しばらく休んでいた軟式野球場は、芝生や土の手入れをし、再開しています。
軟式ボールのひしゃげたような球音が球場に響きます。春がやってきたという気持ちがしますね。
この句では、犬の桃色の舌と青芝の対比が春の到来を喜んでいます。
犬の激しい呼吸音が聞えてくるようです。
作者いけうち・ともじろうは、東京・神田の生れ、高浜虚子の次男、兄は、高浜年尾。学生時代から父の教えを受けて作句。音楽家で東京芸大の教授を長く勤めました。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2007年03月07日 07:47

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