[2007年03月28日]

俳句(2007-03-28)

夕霞あれやこれやと綻びて

橋 閒石(1903~92)

夕霞(ゆうがすみ)が春の季語。霞、春霞、朝霞、遠霞、薄霞、棚霞、霞むも同意の季語です。
気象用語には、霞という言葉はありません。しかしながら、詩歌では古くから詠まれている春の代表的な風景ですね。春になると、水蒸気が立ち込めて、遠くがおぼろげに見え、帯のような薄い雲が見えます。秋で言えば「霧」の薄いものです。
この句では、「夕霞」がキーポイントになります。作者はあれこれと日常生活の中で、いつのまにかどこか綻(ほころ)びかけている自分を見つけるのは、「夕霞」が掛かっている時間帯だと詠っています。たしかに日が暮れる頃の気分はそのようですね。
作者はし・かんせきの紹介は、2005年5月4日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年03月28日 06:04

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