[2007年03月29日]

俳句(2007-03-29)

地に子供春の夕焼母のごとし

三谷 昭(1911~78)

春の夕焼が春の季語。春夕焼(はるゆやけ)も同意の季語です。
夕焼は1年中あり、季語になっている夏のぎらぎらしたやるせない現象に比べると、春の夕焼はやわらかく空全体をおおい、暗い印象ではなく、人によっては夢や希望を持たせてくれます。
この句では、春の夕焼はまるで暖かい母の懐(ふところ)のように、そこここで遊んでいる子供たちを包んでいるようだ、と詠っています。小さな子供たちは、その春の夕焼のなか、家路につきます。
作者みたに・あきらは、東京・巣鴨の生れ、旧制中学を卒業して出版社に勤務し、俳句は西東三鬼と「京大俳句」に参加し、新興俳句運動で弾圧を受けました。戦後は現代俳句協会の初代会長になりました。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)
・今日はこれから信濃の国の豊科へ連れ合いの従兄の通夜、告別式に出かけます。

投稿者 m-staff : 2007年03月29日 06:18

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/1851