[2007年03月30日]

俳句(2007-03-30)

ひらかなの柔らかさもて春の波

富安風生(1885~1979)

春の波が春の季語。春涛(しゅんとう)、春の浪、春の川波も同意の季語です。
居間から見える相模湾は、冬の厳しい時期は三角波が立つこともあります。しかし、春の波は遠くに沖合いで揺れているのも浜辺に打ち寄せる波を見ても、冬の波の荒らしさはありません。どこかにのんびりした様子がうかがえます。春らしいのどかなものです。
この句では、春の波を「ひらかなの柔らかさ」をもって打ち寄せて欲しいと念じています。平仮名というのは、漢字を元手にして日本人が発明した素晴らしい字体ですね。
作者とみやす・ふうせいの紹介は、2005年2月6日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年03月30日 06:22

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