[2007年04月04日]

俳句(2007-04-04)

わが山河まだ見尽さず花辛夷

相馬遷子(1908~76)

花辛夷(はなこぶし)が春の季語。木筆、こぶしはじかみ、田打桜、やまあららぎも同意の季語です。
近くの大根畑の散歩道のそこここで、白いこぶしの花が咲いています。モクレン科の落葉低木で白い木蓮の花に似ています。葉よりも先に10センチほどの白色の六弁花をつけます。こぶしの名前は、つぼみの形が赤子の拳(こぶし)に似ているからとか秋に熟す実が拳のようだからともいわれています。
清々しい辛夷の花は、春が来たことを告げる花として親しまれています。この句では、花こぶしが咲いているのを見ていると、素晴らしい自分が生れ育った日本の山河をまだほとんど見ていない、見たいという作者の思い入れが伝わってくるようです。
作者そうま・せんしの紹介は、2005年5月2日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月04日 05:46

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