[2007年04月05日]

俳句(2007-04-05)

清明や翠微に岐る馬路

松瀬青々(1869~1937)

清明(せいめい)が春の季語。清明節も同意の季語です。
清明とは、24節気のひとつで、清浄明潔の略といわれ、東南風の吹く快い季節といわれています。中国では、清明に墓参りをする習慣があります。わが国でもこの季節は、花が咲き乱れてまことにこころ楽しい季節です。
「翠微(すいび)」は、山の中腹、8合目辺りのことをいいます。芭蕉の「幻住庵記」には「清明に登る事三曲二百歩にして、八幡宮たたせたまふ」という記述があります。
馬路(うまやみち)は、うまやじ、えきろともいい、宿駅の設備のある道路です。
この句は、清明の日に、馬路が山の8合目辺りに岐(わか)れているところを旅していて、とても気持ちが生き生きとしていると詠っています。
作者まつせ・せいせいは、大阪市生れ、一時上京して、正岡子規に師事し、後に関西俳壇草創期に活躍する俳人です。明治30年代に「宝船」創刊に参加し、後に「倦鳥(けんちょう)」を創刊主宰しました。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月05日 05:24

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