[2007年04月18日]

俳句(2007-04-18)

水にうく日輪めぐり蘆の角

皆吉爽雨(1902~83)

蘆(あし)の角(つの)が春の季語。蘆の芽、蘆の錐(きり)角組む蘆も同意の季語です。
イネ科の多年草で池や川などの湿地に自生しています。わたしの散歩道の小川にも生えています。地下の茎は横に長く伸びて、春先に角状の鋭い芽を出します。これを蘆の角、蘆の錐といいます。
西行は、次の歌を作りました。
「津の国の難波の春は夢なれや蘆の枯葉に風わたるなり」(新古今集)
この句は、春になって、水が温かくなる頃に、正午近くの日輪が水に映り、それを囲むようにして、幾つかの蘆の芽が出てきています。
誠にのどかな風景ですが、蘆の角がきらりと緊張をもたらします。
作者みなよし・そううの紹介は、2005年5月2日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月18日 05:06

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