[2007年04月20日]

俳句(2007-04-20)

海老鳴くをたしかにききし穀雨かな

能村登四郎(1911~2001)

穀雨(こくう)が春の季語。
穀雨は24節気のひとつ。暖かい春雨が百穀をうるおし、芽を出させるという意味です。この頃に雨量が多くなるわけではありません。野や山の新芽が出揃い、雨に濡れて育ってゆく季節です。ゆったりした気分になりますね。
「海老が鳴く」とは、諧謔味(かいぎゃくみ)のある俳句的表現です。同じように「亀鳴く」や「蛙の目借時」などがあります。海老が鳴くというありえないことの俗説は古くから信じられていて、ことばのイメージとしては面白く、穀雨という季語から、そのような気分にさせられてしまいます。
作者のむら・としろうの紹介は、2006年8月20日を参照。
(出典:「新季寄せ」蝸牛社、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月20日 05:10

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