[2007年04月21日]

俳句(2007-04-21)

息入れて石鹸玉みな天にやる

橋本美代子

石鹸玉(しゃぼんだま)が春の季語。たまやも同意の季語です。
しゃぼんだまは、子供の大好きな遊びのひとつです。最近では、洗剤液にビニールのストローで吹いていますが、その前までは、石鹸を溶かした液に、むぎわらなどの管の先を浸して空に向けて吹くと日光に輝いて美しい虹色の玉が飛びます。その美しさに喜ぶ子供の姿やどこまで壊れずに飛ぶかを競争している子供たちに春の息吹を感じます。
江戸時代は、「たまやぁたま」としゃぼんだま売りが町を歩いていました。
この句は、しごく当たり前のことを俳句的表現にしつらえて表現しています。きっとしゃぼんだまは、天からの贈り物なのでしょう。
作者はしもと・みよこは、1925年福岡県小倉の生れ、俳人・橋本多佳子の四女。俳句は、母多佳子や山口誓子に師事します。多佳子が創刊した「七曜」の発行人です。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月21日 05:43

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