[2007年04月23日]

俳句(2007-04-23)

身辺のアステリスクや桜貝

榊原風伯

桜貝が春の季語。紅貝、花貝も同意の季語です。
桜貝は、渚の砂地でよく見かけます。殻の大きさは3センチほどで桜色の美しい光沢を持っています。殻は薄くて光が透き通ります。生きている貝よりも殻が海岸に打ち上げられているのを見ることが多く、花が一面に広がったように見えます。古くから詩歌に詠まれています。貝の色が桜の花の色に似ているところから春の季語になっています。「さくら貝の歌」という端正な抒情歌があります。
この歌もモチーフは鎌倉の由比ガ浜。
「美しきさくら貝ひとつ 去りゆけるきみに捧げん
 この貝は去年(こぞ)の浜辺に われひとりひろいし貝よ」
さくら貝の形が「*」に見え、アステリスクの発想を生みました。アステリスクは、印刷用語で星印「*」のことです。[注]を添えるときなどに使います。どちらかといえば、主役ではなく脇役的存在ですが、決してないがしろにはできません。(*)ひとつで意味が大きく変わります。わたしの身辺には、多くの(*)がわたしを支えてくれています。
昨日、マンション管理組合法人の理事長に就任しました。また、多くの(*)のお世話になります。
そして今日はわたしの65歳の誕生日。毎日を精一杯に生きて、何事も行けるところまで行ってみようという心境です。
(出典:「炎環」2003年5月号より)

投稿者 m-staff : 2007年04月23日 05:26

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