[2007年04月25日]

俳句(2007-04-25)

植込に春暮れんとす何の花

正岡子規(1867~1902)

春暮れんとすが春の季語。春暮るる、暮春、末の春も同意の季語です。
春の夕暮ではなく、春の終わりのことです。春の過ぎ行く、惜しむこころに情がこもります。
この句は、ふっと口から出た作者のことばね。行く春を惜しむこころを「何(なん)の花」ということばに代表させています。一体何の花が咲いているのでしょうか。詠むものをして想像の世界を広げさせられます。「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」にある病床に臥せっている作者の眼の位置が分かります。
作者まさおか・しきの紹介は、2005年1月20日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月25日 07:17

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