[2007年04月26日]

俳句(2007-04-26)

春惜しむ白鳥の如き尿瓶持ち

秋元不死男(1901~77)

春惜しむが春の季語。惜春も同意の季語です。
胸の中にある形にしにくい心情を形にしたような感傷的な季語ですね。「春惜しむ」は、定かではないところの季語なので、具体的な事物をもろにぶつけられたときに威力を発揮します。それにしても形が「白鳥(スワン)のごとき尿瓶(しびん)」とは、言いえて妙ですね。それを常時持っていなければならない病気とは何でしょうか。
金子兜太もまた尿瓶をバッグに持って旅をしています。病を薬籠中のものにしているというか、作者の名前の不死男も凄絶ですね。
作者あきもと・ふじおの紹介は、2005年4月24日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記」雄山閣、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2007年04月26日 06:54

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/1880