[2007年05月14日]

俳句(2007-05-14)

夏蜜柑いづこも遠く思はるる

永田耕衣(1900~98)

夏蜜柑(なつみかん)が夏の季語。夏柑(なつかん)も同意の季語です。
三浦半島は、暖かいせいか、あちこちでたわわに実る夏蜜柑を見かけます。4月には、頂き物の夏蜜柑が家にごろごろしていました。連れ合いはせっせとマーマレードを作り、それをパンに塗り、食卓が賑わいました。
本当に美味しい果物です。いっぱいに実っていても食べる人がいなくて腐らせてしまうのは悲しいことですね。
この句では、夏蜜柑を見ていると、人や事物の関係の親近感が薄れていって、遠く遠く感じてしまうと詠っています。作者の感性の鋭さが生んだ句です。
作者ながた・こういの紹介は、2005年2月25日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年05月14日 05:24

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