[2007年05月17日]

俳句(2007-05-17)

寝れば広きわが胸を打つ野の薫風

香西照雄(1917~87)

薫風が夏の季語。風薫る、薫る風、風の香なども同意の季語です。
薫風は俳句的表現ですね。いまごろの時節の風が匂ってくるように感じることを「風薫る」といいます。もともとは中国の詩人が夏のはじめに吹く南風を「薫風南より来る」と使ったことによります。
この句では、野原に寝そべって空を見上げている作者が薫るような爽やかな風を受け、胸いっぱいの幸せを感じている様子を詠っています。「広きわが胸」がうまい表現です。
作者こうざい・てるおの紹介は、2006年11月23日を参照。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2007年05月17日 06:34

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/1901