[2007年05月30日]

俳句(2007-05-30)

照り出でて俄かに脆しおいらんさう

林原耒井(1887~1975)

花魁草(おいらんそう)が夏の季語。フロックス、草夾竹桃も同意の季語です。
和名を草夾竹桃といいます。北米原産の多年草。花は夾竹桃に似ていますが、花かんざしのように見えるので「花魁草」と呼ばれるようになりました。夏になると、茎の先端に丸みを帯びた円錐の花が咲き、紅紫色あるいは白色の小花が群れ咲きます。栽培のしやすい花で一度植えておけば植え替えの必要もなく永年にわたって花を咲かせてくれます。
この句では、そのおいらん草に日が当たり俄(にわ)かに脆(もろ)く崩れてゆくさまを「花の命は短くて」と詠っています。
作者はやしばら・らいせいは、福井県大野市に生まれ、明治後期に夏目漱石に学び、芥川龍之介や久米正雄と交流がありました。旧制松山高校(現愛媛大学)の先生時代は松高俳句会を作りました。のちに臼田亜浪のもとで「石楠」に参加し、新浪漫主義を掲げました。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年05月30日 06:24

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