[2007年05月31日]

俳句(2007-05-31)

さわさわと卯月の笹は風を食む

榊原風伯

卯月(うづき)が夏の季語。卯の花月、花残月、夢見月なども同意の季語です。
十二支の卯の月、また、苗植月(なえうえづき)からきたとも言います。陰暦の4月の異称で「うのはなづき」のことです。
この句は、1997年5月、ヘールポップ彗星が地球に接近し、世の中が騒いでいた頃、山梨県の八ヶ岳山ろくへ紀行したときに作りました。大泉の近くの連れ合いの友人の別荘の周辺は、笹薮がいたるところにあり、そこへ卯月の風が心地よく笹を食べているように見えました。
あれからもう10年が経ちました。また、行ってみたいものです。下の句はそのときにまとめたものです。
ヘールポップ彗星花の遍路かな
白々と彗星の往く夢見月
連山の頂きひとつ残る雪
白樺の樹肌を剥きし遠い日々
流鶯の声拾ふ枝風の道
(出典:「雲雀」、1997年7月号より)

投稿者 m-staff : 2007年05月31日 05:31

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