[2007年06月04日]

俳句(2007-06-04)

桜の実落ちて安曇の土染むる

河野友人

桜の実が夏の季語。実桜、桜実となるも同意の季語です。
いま、桜の木の下を歩くと黒褐色の桜の実がいっぱい転がっています。スニーカーで踏むともなしで踏んでしまうと豪華絢爛と咲いていた桜の花の美しさがしのばれます。
この句を詠んでいると、3月28日に安曇野の豊科で亡くなった連れ合いの従兄を思い出しました。長年、地域医療に従事して、地域の人々に慕われていた様子は、告別式のときの弔辞を聞き、強く感じました。今頃は桜の実となって安曇野の土に帰っていることでしょう。
作者こうの・ゆうじんは、1929年山梨県笛吹市石和の生れ、飯田蛇笏、龍太に師事し、「雲母」に所属して活躍。現在は、「白露」の同人です。句集に「寒暮」、「隠れ富士」、「鉢の木」などがあります。
(出典:「合本俳句歳時記・第三版」角川書店、2003年刊)
・今日は京都を旅しています。

投稿者 m-staff : 2007年06月04日 05:15

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