[2007年06月09日]

俳句(2007-06-09)

旅ゆけば我招くかに凝宝珠咲く

角川源義(1917~75)

凝宝珠(ぎぼし)が夏の季語。凝宝珠の花、ぎぼし、花ぎぼしも同意の季語です。
5日は、京都の宇治の辺りを散策しました。京阪宇治駅からバスで約10分、三室戸寺(みむろとじ)は山の谷あいにあります。まだ紫陽花は三分咲きでこれから6月の下旬にかけて満開となります。そのお寺のそばを歩けば、あちこちに淡い漏斗状の紫色の花がひっそりと咲いています。
凝宝珠は、ユリ科の多年草で、東アジアに多く分布し、日陰や湿地に自生しています。つぼみの形が欄干の柱などに使う凝宝珠という装飾品に似ていることからこの名前がつきました。牛若丸ではありませんが「京の五条の橋の上」でお馴染みです。
この句は凝宝珠がまるで自分を待っているように咲いていると詠っています。
作者かどかわ・げんよしの紹介は、2005年3月24日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月09日 05:54

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