[2007年06月13日]

俳句(2007-06-13)

放心の五分十分梅雨の蝶

星野立子(1903~84)

梅雨の蝶が夏の季語。
このような句にわけもなく魅かれてしまいます。梅雨の時期は、雨が止むこともなく降り続いていると、何もする気が起きなくてただもうじっとしていたくなります。そのような時に、「梅雨の蝶」が重そうに飛んでいます。それを見ている五分や十分、放心していても何も変わりはしないのに、その時間が惜しかったと考える現代人は多いことでしょう。
この句は、1955(昭和30)年の作品で作者は主婦をしており、何やかにやと忙しかったのでしょう。「五分十分」が効いていますね。
作者ほしの・たつこの紹介は、2005年2月9日を参照。
(出典:「日本の四季 旬の一句」講談社、2002年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月13日 05:18

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