[2007年06月15日]

俳句(2007-06-15)

生きのびて又夏草の目にしみる

徳田秋声(1871~1943)

夏草が夏の季語。夏の草、青草も同意の季語です。
夏の勢いのある草を言います。勢いがあるがゆえにその裏に隠された寂しさを思いやります。
今日は、「60年安保」で亡くなった樺美智子さんの47回目の命日です。そのころわたしは、北海道立旭川北高の3年生、学内で安保反対の集まりを作り、旭川市内をデモしたことを思い出します。安保反対のシュプレヒコールが耳の奥で鳴っています。いま、樺さんが生きていたら「憲法改正」に向かっている御時世を見て、何を思うのでしょうか。
この句は、作者が病気で倒れ生死の境をさまよったあと、夏に快方へ向かったときの作品です。繁茂している夏草を見て、共鳴するところがあったのでしょう。
作者とくだ・しゅうせいの紹介は、2006年8月24日を参照。
(出典:「今朝の一句」講談社、1995年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月15日 05:27

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