[2007年06月21日]

俳句(2007-06-21)

とびからす病者に啼いて梅雨寒し

石橋秀野(1909~47)

梅雨寒しが夏の季語。梅雨寒、梅雨冷、寒き梅雨も同意の季語です。
梅雨の最中に、北からの寒気団が南の温暖前線を押しのけて、日本列島を覆うようになると、冷たい雨がしとしとと降ります。いやですね。
外は梅雨空、病床で啼き騒ぐ鳶や鴉が自分の死を待っているように聞えるという怖い句です。作者は、文学者・山本健吉と結婚し、健吉の姓石橋を名乗りました。俳句を石田波郷、石塚友二に習い、将来を嘱望されていましたが、38歳で亡くなりました。
作者いしばし・ひでのの紹介は、2005年9月7日を参照。
(出典:「合本現代俳句歳時記」角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月21日 05:22

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