[2007年06月24日]

俳句(2007-06-24)

祭笛水寄り添うて流れけり

桂 信子(1914~2004)

祭笛が夏の季語。祭、夏祭、神輿(みこし)、山車(だし)、祭太鼓、宵宮(よいみや)、祭囃子(まつりばやし)、祭提灯なども同意の季語です。
お祭には、神と交流するために多くのひとが集まります。日頃顔をあわせることの少ない人たちが「水が寄り添う」ように祭笛に乗せられて集まり、これを機に一層の絆を深めます。夏祭は、風水害や虫の害の無いことを祈ります。
この句は、1981(昭和56)年に刊行された第6句集「緑夜」に所収されています。
また次の句は、神が夜の間に来臨すると信じられていることから、宵宮といって前日の夜から祭が始まっているのを受けて、朝日を浴びた祭びとを詠っています。
祭衆ひとりは朝日顔に浴び   信子
作者かつら・のぶこの紹介は、2005年6月4日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」巴書林、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2007年06月24日 05:54

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